2019.07.12-14 ロンドン HYPER JAPAN

2019.07.11

7/11のフランス Metz公演から始まったヨーロッパツアー。

 

当たり前のように全通する気でいたけど、イギリス入国直後で正式な滞在許可証の発行待ちな私は、国外への出入りがきわどいタイミングだった。

再入国でトラブると強制送還されるとかされないとか。きびしいという噂しか聞かない英国イミグレを敵にまわす勇気もなく、フランス行きは断念。

 

日本からの遠征ヲタク、ルナドンさんがMetz公演をライブ配信をしてくれていたのでありがたくエア参戦。ツアー初日でいきなりの60分セットなうえ、動員も去年以上あったとの報。幸先良いスタートに期待が膨らんだ。

 

2019.07.12 HYPER JAPAN Day1 @Olympia London 🇬🇧

 

というわけで翌日、ついに私のヨーロッパツアーが始まる!

hyperjapan.co.uk

 なんて気合も虚しく、ロンドンでの住まい探しに追われギリギリに会場イン。

 

中はすでに結構なにぎわい。HYPER JAPANは日本文化のお祭りとはいえ、漫画、アニメ、ゲームなどの展示がほとんど。コスプレイヤーも多く、海外にもオタクがたくさんいるんだなと思う。

しかしアイドルカルチャーの知名度は未知数。

日本でも、マンガやアニメを好む層とアイドルを好む層には隔たりがあるような気がする。どちらも好きという人もたまにいるけど、私の知り合いのほとんどはそのどちらかにしか詳しくなかった。ここではどうなんだろう。

 

場内を進み、ステージエリアへ行くとネクロ魔目当てで来たであろう現地ファンたちが待機していた。去年のツアーで見かけた面々もいて嬉しい。

しかしそこにいるのは彼らだけ。そこに着くまでにすれ違ったたくさんのオタクたちは、やっぱりアイドルには興味ないのかもな…と不安な気持ちがよぎる。

 

ステージを見ると白を基調としていて両サイドには高画質モニター。天窓のある建物ゆえ自然照明。2階は吹き抜けで開放感抜群。

 

f:id:journey0127:20191105040600j:plain

 

私が東京で見てきた「暗黒系アイドル」は目黒鹿鳴館や東京キネマ倶楽部がとても似合う、そんな空気を纏った人たちだった。

こんな明るい雰囲気でライブして大丈夫かしら…?それが率直な感想だった。

 

司会による呼び込みのあと、いよいよネクロ魔がステージに登場。

 一曲目は代表曲ともいうべきITHAQUA、そして魅せる系のEND OF DAYSと続く。両側のモニターにはメンバーがアップで抜かれていてなんかドキドキした///

 

途中であたりを見回すと、ステージ前だけじゃなく2階や階段から覗き込むように見ている人が大量にいることに気づく。

声をあげたり踊ったりする人は少ないけれども、みんなステージを興味津々に見ているようだった。よかった、少なくともアウェーじゃなさそう!

 

MCを挟みキャッチーな雰囲気の曲たちへと続く。

アニソンテイストも十分なレトロシンセ曲Lament Configuration、明るいステージにばっちりはまっていて度肝を抜かれた。普段だと暗いステージにギラギラの照明で見ることが多いこの曲。こんな魅せ方もできるのかと新鮮だった。

ラストは定番曲のSKULLS IN THE STARSで終了。30分の中にネクロ魔の世界観をバランス良く取り入れたステージだった。

 

f:id:journey0127:20191105040709j:plain

 

ライブの後はミート&グリートコーナーで握手会。

ステージ終わったあとにアナウンスがあったようだけど、私たち日本人組はすっかり聞き逃して出遅れてしまった。ライブ中は目に見えてノリノリな感じでもなくクールに見ているようだったお客さんたちだったけれど、列につくと想像以上にたくさんの人が並んでいた。

 

f:id:journey0127:20191105040732j:plain

 

目の前に十四代目トイレの花子さんTシャツのオタクが並んでたので少しお話しつつ待つ。やっとブースが見える場所まで進むと、きっとこの日初めてライブを見たであろうお客さんたちがメンバーに熱心に感想を伝えている姿があった。メンバーも一人一人の言葉に耳を傾けている。そりゃ列進まないわな~とにやけてしまった。

 

ミート&グリートの後は2物販ブースへ移動してチェキ会。

そこでやっとメンバーとしっかり話せた。みんな案外緊張はしてなさそうだったけど、前日夜にフランスでライブをして朝からロンドンへ移動、そしていきなりの大舞台なわけで少し疲れも見えている。

それでも、日本での最後のライブのとき「次はHYPER JAPANで会おうな!キリッ」なんて言ってた私に「HYPER JAPANで会えたね!」ってすぐに声をかけてくれるメンバー。やさしい

ロンドンに来てからホステル生活や英語での部屋探しやらでとても気を張ってたから、ライブとチェキ会ですごく久しぶりに笑った。アイドルってやっぱりすごい。

 

 

 

2019.07.14 HYPER JAPAN Day3 @Olympia London 🇬🇧

HYPER JAPAN 最終日は、ツーショットチェキ会ステージミート&グリート囲みチェキ会というスケジュール。

(ツーショットはメンバー1人と、囲みはメンバー全員と一緒に撮るチェキのことです)

 

初日は2階の物販ブースでのチェキ会だったけど、この日はステージエリア後ろの一等地にブースが移動されていた。

ステージからそのままミート&グリート、チェキ会と参加できてわかりやすい。きっと出展料バカ高いんだろうけど、新規ファン獲得に向けての気合が伝わる。

 

ツーショットチェキ会では金曜日以上にネクロ魔や他のアイドルのTシャツを着た人多く集まっていた。SKULLS IN THE STARSのコールを紙に書いてきて練習しているヲタクを発見してテンションが上がる。今日はいいステージになりそう。

 

開演5分前ごろ、人も混んできたのでそろそろ私も前に行くか、と準備をしていると隣にいた青年に話しかけられる。「次は何のステージですか?」。

 

ヲタクは思う。

これは!布教しなければ、、、!!!

 

HYPER JAPANの冊子を見せながら、インディーズのアイドルで、メタルっぽい曲だけどアニソンっぽい雰囲気もあるよ、と拙い英語で説明する。伝わってるかわからなかったけど、会話を続けているうちにMC登場。イケメン青年もこのまま見てくれそうで安心。

 

ところがさすがHYPER JAPAN最終日。MCの声を聞くなり大勢の人が前方に移動してきた。やばい、前に行かなきゃ。。あ、でもせっかく話しかけてくれた青年を放ったらかしにするの???青年ここから動かなそうだしどうする私!!!???と考えてる間もなく前に人が詰まってしまい、移動失敗。

写真撮るにも微妙な距離。まぁいいや、ここからだって見えないことはない写真は他のオタクも撮ってるだろう。

 

この日は初日で度肝を抜かれたアニソン風楽曲Lament Configurationからスタート。掴みはばっちり。

そして2曲目。普段はラストにやることが多いSKULLS IN THE STARSのイントロが流れてきた。変則セトリにテンション上がる。

コールを練習していたオタクを思い出し、彼うまくコール発動できるといいな!よし、私もやっぞ!!

 

…と思ったところでハッと気づいた。

あれ私このイケメン青年の横でコール・振りコピとかするのか???アイドル文化に一切馴染みのない、今日が初見のイケメンの横で????

 

は???話してた隣の静かそうな女が突然タイガー!ファイヤー!とか叫び出すとか?えええ???普通に無理じゃね???

 

なんだか控え目に手を挙げて、振りコピかもわからない謎仕草を続けて乗り切る?も、その後もやたらノれる曲が続く。初日よりもお客さんも多く場もあったまっていて一層うずうずさせられる。

ううう私も「天罰!」ってやりたい…!!!(でもイケメンが、、、)

 

結局私のアイドルヲタクとしての自我は、乙女の恥じらいには勝てなかった。

アイドルヲタクとしてのあまりの意識の低さに吐き気がしそう。海外遠征するくらい好きですなんて言う資格もうないかもしれない。

 

もうこの際、この青年にネクロ魔を好きになってもらうことに徹しようと決め、ライブのあとすぐ感想を聞く。大興奮とはいかないけれど悪い反応じゃなさそう。よし。

「このあとミート&グリートあるんだけど、あなたもどうかしら?」と優しくて静かなファン()の振りをし続けながら聞いてみると、快くオッケー。よかった

 

そしてミート&グリートを終えるなり「チェキ会っていうメンバーと写真撮れるのもあるんだけど、どうかしら?有料だけど」と恐る恐る聞くとこれもオッケー。よかったーーー!!!

というわけでうっかり私に話しかけてしまった青年は、初めて接するアイドル文化をいきなりフルコース味わうことになったのだった。楽しんでいたかは正直最後までわかんなかったけど…まあいいや。。。(やけくそ)

 

そんなこんなで、ライブ参戦としてみると個人的には不完全燃焼だったけど、初日よりもたくさんの人がステージを見ていたし手拍子や振りコピをはじめる人も多くて、お客さんも楽しそうだった。

前方のヲタクたちが無事コール入れてるのも後ろから見えた。そして前日は皆無だったITHAQAのシンガロングも起きた。

ネクロ魔としてはばっちり手応えを感じたんじゃないかなと思える、HYPER JAPAN最終日でした。

 

 

 

2019.07.15 おまけ。〜ゴーストバスツアー〜

次のライブまで1日空いたので、ツアー成功祈願にオカルト活。

去年のヨーロッパツアーの時はロンドン塔、USツアーの時はイースタン州立刑務所へ行ったりした。

昼間に街で見かけたゴーストバスにときめいて当日予約して行ってみると、偶然にもバスの車体に「NECROBUS」って書いてあってテンション上がった。

次ロンドンでライブする時はここでネクロ魔のオフ会開催してほしいです、リッキーさん。