2020年8月の記憶

 

久しぶりに人と出かける。初めてのキューガーデン。バッグがすごく軽く感じて、こうなる前は何を入れて出かけていたんだっけ、と思った。たくさん歩いたのに全部のエリアは見て回れなかった。

 

 

起床したらひどく頭が痛い。まだ10時にもならないうちから部屋は暑い。何にもできなくてずっと寝ていた。頭痛薬が効かなくて起きてからもう一錠だけ飲んだ。
夜は友達とハンバーガーを食べに。最近会う人がとてもいい人たちで嬉しい。そういえばもともとの知人たちもロックダウン後に会うとみんななんと無く雰囲気が丸くなったというか、優しくなった気がするから不思議。

 

 

毎週金曜日は朝から日本のチームとミーティング。向こうは金曜の夕方でもう閉店ムードでタスクもそんなに無く、雰囲気的にもそのあと仕事をする気にはならない。というわけで私の週末は金曜午後から始まってしまう。

 

 

ネクロ魔のダンススタジオ配信を見る。まだ見慣れなくてソワソワしながら見ていたASTDANの新振り付けをとても美しいなと感じた。真正面の固定カメラでわかる美しさ。オンライン英会話でShort Storyについてのレッスンうける。英語の文学を全然読んでないので話についていけないね。何か読もうかな。終戦記念日はイギリスではVictory Japanの日。戦争に勝つことを当然のように誇りに思うこと。なんて旧時代的なんだとびっくりするけど多分これが世界のスタンダード。なんだか虚しい。

 

 

仕事も日常も、イギリスじゃなきゃできない事って案外やっていない。そもそもイギリスにきた理由もただイギリスに住んでみたかったから。それだけ。イギリスじゃなくてもいい=日本じゃなくてもいい、なのでイギリス残っている。

 

 

レストランのバイトのシフトが入りはじめた。語学学校も終わって仕事もパートタイムで、時間が有り余っていた頃に始めたバイト。1ヶ月半勤務して、旅行と一時帰国で3週間休んで、戻って1回働いたかどうかくらいでロックダウンで営業停止。トータル2ヶ月も働いておらず、自分が従業員だということをほとんど忘れかけていた。

新人だった私に手取り足取り教えてくれた同僚たちはロックダウンしている間にビザが終了してしまい、みんな帰国してしまっていた。ブランクで何一つ思い出せないし一人では何もこなせない私。どう考えても戦力外なのに、他に誰もいないから仕方なくメインスタッフとしてカウントされてしまったようだ。Android開発の仕事に集中したいし、ロックダウンを期にフェードアウトできるかな?と思っていたけど甘かった。

 

 

と思っていたが、リモートで仕事をしていると、本当に人と接する機会がない。チャットでのやりとりで全部まかなえてしまうし、日常生活で連絡をとる人も限られている。だんだんバイトの通勤で街に出たり、体を動かしたり人と話せるのがとてもありがたく感じるようになってきた。バイト続けられて良かった。

というわけで8月現在、Andorid開発、前の職場のQAヘルプ、レストランバイトという3つの仕事をしている状態。カオス。一応全部パートタイムだから今のところなんとかやれている。

 

 

ケンブリッジへ行く。ロンドンから出たのは2月ぶり。こじんまりとした街だけど、徒歩で回るには少し大きくてつらい。ロックダウンを経て身体機能が低下しているせいもある。 King's College Chapelを見学。外観はあまり惹かれないタイプのゴシック様式だったけれど内部は圧巻。天井がとても高くヴォールトが美しい。ステンドグラスの意匠は細かめで、それが上層部まで高く伸びているから日が射す瞬間はすごく心地のいい空間だった。そのあとはケム川をパントしたり、ロンドンにはないのんびりとした時間を過ごした。

 

 

イギリス政府の経済施策で、8月中の月〜水は飲食店の利用が割引される。そのおかげか街中のレストランには客足が戻りつつある。割引対象日は予約が必須なくらい。私も何度か割引を利用してレストランに行ったけれど、どうも混雑と店員さんの慌ただしさで落ち着かなかった。割引に目がいって「せっかくだから普段食べれないものを」などと考えはじめると、本当に食べたいものも食べれない。月の後半にもなると、割引なしでもいいからもっと落ち着ける空間で食事や友達との会話を楽しむ方が好きだなぁ、と思ってしまった。

 

 

Transport Museum Depotがサマーオープンしているということで行ってみる。Twitterで行きたい人募ってみたら2人も手をあげてくれ驚いた。YMSを期にいろいろなバックグラウンドを持つ人と知り合い、同世代の女子はあまりこういう産業系のものに興味示さないものなんだなと勝手に思いこんでいた。Depot=車庫なので地味な外観の建物だったけれど、レトロなバスや電車に囲まれてロンドンらしさをいっぱい摂取できた。

 

 

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