2019.07.20-21 ロッテルダム / ケルン

前回の投稿から日が空いてしまいましたが、暗黒系アイドル NECRONOMIDOLのヨーロッパツアーの遠征ヲタク記録。

2019年までに投稿し終わらなかった…

前回までの記録はこちらから。

NECRONOMIDOL ヨーロッパツアー遠征記録 〜前書き〜 - the color is singing

2019.07.12-14 ロンドン HYPER JAPAN - the color is singing

2019.07.16-19 UKライブハウス公演 (ロンドン/バーミンガム/インバネス) - the color is singing

 

2019.07.20 @Vessel 11, Rotterdam 🇳🇱

インバネスから飛行機でオランダ、アムステルダムへ。
Twitterのタグ「#魔ヲタ海外遠征部」の後につけていた「?」がついに外れる。住所が英国になってしまったおかげでどこから「海外遠征」と呼んでいいかよくわからなかったのだ。


インバネス空港は小さな空港だけど、その日ほとんどの便が遅延してて人がごった返していた。
私たちが乗るKML便も遅延とのことでのんびり他の便の出発を見送りながら待つ。途中で何も塗装されてない真っ白な飛行機を見つけて、白蛇を見たような気になってちょっとテンション上がる。

出発時刻が近づき始めるものの私たちの便の搭乗口情報は全く掲示板に表示されない。外を見てもKLMの機体は見当たらず、まだ到着便が着いてないらしい。これは遅延長引きそうだなと思う。

何も情報が更新されないまま少し心配になり始めた頃、近くのゲートにいた係員の声にギョッとした。

「…△××※アムステルダム〜……ファイナルコール・・○○△※×」

え??ファイナルコール…って!??

慌ててチケットを見せると私たちが乗る便のアナウンスらしい。何がなんだかわからず係員に続いて外に出るとまさかのあの白蛇飛行機に誘導される。え…どこにもKLMって書いてないじゃん…

ゲートのすぐそばに座っていたからよかったけどちょっと遠かったら確実にアナウンス聞き逃していたよこれ!!!掲示も無く、機体見ても航空会社わからず、アナウンスもされず…どうやって乗ればよかったんだろうか??(でもほとんどの人はもう乗ってた、なぜ、、、)
乗り逃さなかった安心よりモヤモヤが勝るフライト。


アムステルダムに到着し空港のレストランで昼食。少しのサラダと飲み物で1500円。無事着いた安心で油断してしまった。。。
そこからは電車でこの日の会場があるロッテルダムへ。

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ロッテルダムは治安が全然わからなかったからホステルじゃなくホテルを予約していた。最新式のカプセルホテルという感じで、チェックインは予約時のメールに添付されていたQRコードをかざすだけらしい。ハイテク!
さくさくと操作を進めていき、さて支払い、というところで気づいてしまう。

クレジットカードがない…

空港から電車の切符を買う時に財布から出したところまでは記憶にある。そのあとは財布に戻したような?ポケットに入れたような??…でもどこにも見当たらない。

無事着いた安心で油断してしまった…

でもクレカ他にも持ってるから!とカバンを探すと、出てきたのはJCBが2枚。Visaはロンドンの自宅に置いてきてしまっていたのでした。
ヨーロッパでのJCBの使えなさは凄まじくこのホテルもアウト。どうにかスタッフさんにお願いしてこの場は現金で支払いする。
しかしまだツアー中盤である。クレカなしで北欧になんて行けるの…わたし?

JCBで現金引き出せるATMを探し回ったり、この先で泊まる宿や交通手段をまだほとんんど予約してなかったのでJCB払いできるところを探して予約したり。
そうこうしてる間にあっという間に夜になってしまい、観光は断念して会場に向かった。

船の会場とは聞いていたけど実際に目の前にすると驚いた。
今回のツアーでいちばんにソールドアウトした会場とあって外には黒い人だかり。この赤いフォトジェニックな船にこれだけの人数が入れるスペースがあるとは信じがたい。

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乗船して誘導されたのは船の地下?というか底に当たる部分のライブスペース。外から見る以上には広かったものの、開演近くなるとバーカウンターで飲んでいたファンもぞろぞろとステージ前に来てぎゅうぎゅう。視界消失。ああ、ヨーロッパの試練よ…。


私にとってオランダでのライブ参戦は初めてで、見知ったファンもいなければ客層も想像つかない。アイドルヲタクが多めかな?メタル好きが多めかな??と考えながら開演を待っていた。

しかしこの予想は意外な結果となる。

始まってびっくり。最前列に限らず結構な数の人がカメラを構えてステージを撮影しまくる展開。もちろんノリノリで聴いてる人もたくさんいたけど、お客さんの動きが明らかにこれまでと違う、…なぜ??これもお国柄なのか??


というわけでカメコしつつじっくり聴き入るお客さん多め、激しいノリというわけではないけど盛り上がりはある…今思い返すと日本での対バンライブに近い雰囲気だったのかも。


私はというと、背の高い人に囲まれてしまい見えない上に身動きもあんま取れず結果じっくり聴く感じに。ポジションどり完全にミスってしまった。
現地のファンにいちばん見て欲しいから最前付近には行かないっていうマイルールの兼ね合いもあって難しい。次回の海外遠征はこの辺の対策も考えていきたい…。

 

この日、メンバーが乗る飛行機がキャンセルになり他の空港へ車移動したりかなりの遠回りをしてなんとかロッテルダムへたどり着いたらしく、一歩間違うと公演キャンセルもありえるレベルだったらしい。そう知ったのはライブが終わってから。
ステージでは相変わらずネクロ魔の世界を作り上げていたしMCも笑顔。開演が遅れてはいたけれど、そこまで大変なことが起きていたようには全く見えなかったな。

とはいえ実際タイムテーブルはかなり後ろ倒しになっていて、ライブが終わりチェキ会が始まったのは23時をすぎた後だった。

チェキの順番を待ちながら近くにいたグループと話してみる。なんと去年のツアーのオランダ公演、アニメコンでネクロ魔を知って今年も来たのだという。彼らに「他のお客さんもアニメコンからじゃない?」と言われ、カメラを構えたお客さんが多かったことに合点がいった。

国内外問わず、アニメ系イベントへの出演はネクロ魔にとっては大きな挑戦。当時アニメコンに来ていたお客さんもネクロ魔を知らない人がほとんどだったはずだけれども、その時撒いていた種はしっかりと実ってて、1年後たくさんの人が単独ライブに駆けつけていた。

アニメイベントで声優さんが来ることはあったけど、オランダまで来てくれるアイドルはネクロ魔だけだよ!!!と感激した様子で何度も言う彼ら。そして開演が遅れてもう終電も無くなっちゃったけど絶対にチェキを撮りたいから残ってる、と嬉しそうに話してくれた。
一生に何度あるかわからないこの機会をすごく大事にしていた。

ネクロ魔がトラブルの中でも無事にロッテルダムに到着し無事に良いライブができたということの重み。
チェキ会とかでこういうファンの言葉を直接聞ける機会があるからこそ、「世界中に待っている人がいる限り会いに行きたい」というメンバーの言葉には嘘偽りがないんだなと思えた。

 

 

2019.07.21@Blue Shell, Köln 🇩🇪

朝早くホテルを出発。結局ロッテルダムは全く観光できなかった。残念。
電車とバスを乗り継いでお隣の国ドイツ、ケルンへ。オランダもドイツもシェンゲン協定国なので入国審査はなし。バスに乗ってる間にいつまにか国境を超えていたのは新鮮だった。

ケルンといえばケルン大聖堂。これまで写真でしか見たことないけれどもそれでも分かる規模の大きさと迫力。ゴシック様式の建築が大好物な私としては必ず立ち寄らなければならない。
…と、ケルン中央駅を出ると目の前にケルン大聖堂がどーんと現れる。駅の隣にあるなぞとはつゆ知らず、心の準備もなくご対面。あまりの迫力にちょっと腰抜けたような感じになってしまい、しばらく身動き取れずぼけーっと外から眺めていた。

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宿のチェックインまで時間を持て余してたので中に入ろうしたけど、キャリーバッグ持ち込みNGで断念。かわりにライン川沿いを散策。観光客向けのお店ばっかりで、ぼっちワタシ、怖気付いてレストランに入れず。。。せっかくのドイツなのにタピオカ屋にしか行けない。つよくなりたい。

会場のBlue Shellは観光エリアから一駅くらいの場所にあった。ドリンクチケットを入場時に払う日本っぽいシステム。

外にたむろっているお客さん見るとメタルTがなんだか多い気がする。
イギリスを出てからというもの、日本のアイドル大好き!といった雰囲気のお客さんは途端に少なくなった。
しかしサイリュームやペンライト文化は有名なのか持ってる人がたくさんいる。英語ではグロースティックと呼ぶっぽい。

おそらく地元のメタルバンドが前座で登場。そしてネクロ魔。

登場SEでの歓声がすごくて、おや?これは…??となる。
LAMIA、暗黒少女戦隊・・と初っ端からアクセル全開セトリ。イントロの時点でオイオイとノリが激しい。曲中はじわじわと後ろから圧迫。曲が終わり大歓声・・・一息つこうとすると次のイントロにまた拳をあげるフロア。

…あれ?なんかめっちゃ激しくない???

息もつけないまま本能で曲に身を任せ中盤。
すっかりフロアの波に埋もれてしまった隣の女の子と、ステージ見える??って目配せしていると、ここでSKULLS IN THE STARS。キター!って振りコピを始めるとその子にトントンと肩を叩かれてグロースティックをはい、と渡されてしまった!!!まさかドイツでこの経験をするとは・・・ありがとう・・

MCを挟むもフロアもステージもクールダウンという言葉を知らないみたい。勢いは止まらないまま、ネクロ魔唯一のヴァイキングメタル曲「KADATH」。メタルの国ドイツにて海外初披露。
満を辞してというか、この場所まで取っておいたとしか思えない。リッキーさん策士。

間奏でオーオオーとむさ苦しい男達のコーラスが入るこの曲。フロアも一体となって歌うべきところ。しかしメロディがちょっと難しくて日本のライブでもばっちり成功!となることはなかなかならずいつもちょっとドキドキしながら聴いていた。

なのに!なのに!!!!ヨーロッパ初披露なのに!!!

オーオオーオオオーオーオーーーー!!!!!!

ドイツ人みんなばっちり歌っている〜〜〜〜!!!

なんだこれ…メタル教育が行き届きすぎではドイツ…???

あまりのフロアの熱にアラサーの体はついて行かず途中からは後方に移動していたけど、後方でも静かにみている人はほぼいない状態だった。

正直、ロンドンUNDERWORLDがキャパ的にも客層的にも今回のツアーのピークだと思っていた。ネクロ魔を見くびっていたつもりはないけれどこのドイツでの盛り上がりははびっくりしたし、心の準備がないまま熱いフロアに入ってしまったせいで頭空っぽでライブを楽しんでしまった。。。

 

 

 
コールが完璧なファンがいたので終演後に話しかけるとネクロ魔知ってまだ半年くらいらしい。Youtubeやらで練習したんだと思うけど学習能力高すぎですね。英語がお互いうまく通じ合わずあんまり話せなかったのが残念。

それから現地で日本文化関連のお仕事している方々が来ていた。多分仕事ではなく日本のグループってことでちょっと様子を伺いにきたという感じ。普段は伝統芸能などを扱っていると言ってたけど、この盛り上がりを見てアイドルシーンに興味持って広めてくれないかな〜と淡く期待。

またこの街でネクロ魔を見たいな。