2019.07.16-19 UKライブハウス公演 (ロンドン/バーミンガム/インバネス)

2019.07.16 @The Underworld Camden, London🇬🇧

去年のヨーロッパツアーUK公演で仲良くなったJayさんと合流して会場へ。また次のツアーで会いましょう、なんて言っていたのが現実になって嬉しい。

ロンドン3公演目は、これぞネクロ魔の真骨頂とも言えるライブハウス公演。
会場のUnderworldはロックの街カムデンタウン、駅の目の前にある大きな会場。去年と同様、外は開場を待つファンで賑わっていた。

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入場時してバーカウンターに行ってびっくり。なんとHYPER JAPAN最終日の青年がいたのだ…
ヲタクは思う。

布教成功していた〜〜〜T_T

握手会、チェキ会まで居てくれただけでも十分だったし、その時もクールな反応だったから、まさかライブに足を運んでくれるなんて思ってもみなかった。
何よりたった30分のステージでも、アイドル文化が初めての人たち相手にちゃんとネクロ魔の魅力伝わってて、また見たいと思ってもらえていたことが嬉しい。開演前から涙腺ゆるんでしまった…。

 

今年のUnderworld公演はYUKIKA、Season of Ghostsに続いてNECRONOMIDOLという流れ。お客さんとの距離感が絶妙で楽しいステージのYUKIKA、重めのサウンドに乗るソフィアの美声がすごくかっこいいSeason of Ghostに会場はあっという間に熱くなった。

そしてネクロ魔。
待ちに待ったという感じで沸きたつフロアに、いきなり最新EPから2曲を披露。どちらも去年のツアーの時にはまだ無かった曲で、これが今のNECRONOMIDOLです!としっかり印象づける。

そこからはHYPER JAPANじゃ物足りなかったでしょ?と言わんばかりに、暗黒度高めの楽曲とアップテンポな楽曲(といっても歌詞や曲コンセプトは暗黒w)が織り交ざる。あっという間にネクロ魔の世界に引きずりこまれた。

さすがはロンドン、ツアーでおそらく一番の動員だろう。盛り上がらないわけがなかった。去年のツアーからメンバーの歌割りが変わっている曲ばかりなのに、推しのパートに即座に反応するヲタクたち。すごい。そしてみんなずっと手を挙げてるもんだから、ステージ全然見えなかった…。これぞライブ…笑

  

個人的には、最近ではワンマンなど特別な日にしか披露していなかった psychopomp を演ってくれて涙腺ゆるゆるになるなど。冷たいのに熱を帯びているような、そんなネクロ魔の楽曲が大好きでこの日のセトリは本当に最高だった。

open.spotify.com

 

去年のロンドン公演は見るからにメタル聴いてますという感じの屈強な男たちがブンブン頭を振っていたフロア。今年は光るアイテムを持った人やアイドルTシャツの人など「アイドル」に惹かれて来ているようなお客さんがとても増えていた。

ここ一年ちょっとの間に、Maison Book Girlを始めヨーロッパで公演を行うアイドルが多く出てきていた。春にも2&、 十四代目トイレの花子さん、GARUDAといったネクロ魔とファン層が近しいアイドルがUKツアーをしたばかりだった。アイドル文化が急速に認知されてきているのを感じずにいられなかった。

それからあの青年のようにHYPER JAPANきっかけで来たんだろうなという人たちもたくさんいた。話こそできなかったけどちらほらと見かけた日本人ももしかするとHYPER JAPANで知ったのかもしれない。
ライト層からアイドルカルチャーどっぷり層、メタル好きな層までがみんなネクロ魔を求めてぐちゃぐちゃに混ざるライブは日本でもなかなか見れない光景だった。

 

終演後はもちろんチェキに大行列ができていた。Underworldの警備員は屈強な黒人で、ちょっとでも閉店時刻を過ぎるとすぐさま追い出そうとしてくる。去年もチェキ会が半ば強制的に終了させられる場面があった。今年も追い出されそうな空気を感じてヒヤヒヤだったけど、誰かがうまいこと言ってくれたのか無事みんなチェキ撮れたようだった。よかった。

外でファンと話しているとやっぱりあの警備員が出てきて、早く散れというようなことを言われる。もうこれも2年連続、お決まりだ。
ここまで含めて「ネクロ魔 Underworld公演」なんだな〜、なんてクスッとしながらカムデンタウンを後にした。

 

  

2019.07.17 @The Hare and Hounds, Birmingham 🇬🇧

翌朝、ロンドンを出発し長距離バスでBirminghamへ。
とその前に郵便局へ立ち寄りイギリスの滞在許可証を受け取った。不備がないことを確認して安堵。これで無事英国外へ出国できます。

Birminghamの会場は繁華街から少し離れたエリアにあり、バスか車で行くしか手段がない。去年は日中の時間つぶしに苦労したこの街。また再び来るとは思っていなかった。

とはいえ慣れたかのように去年と同じホステルを手配していた私。なんと同じ部屋の同じベッドが割り当てられるという偶然があった。去年はこの部屋にイギリス人のおばあちゃんが泊まっていらして、ネクロ魔のことを話ししたんだったな。懐かしい…。


Uber乗り合わせて会場まで。一階はしっかりとしたパブだし、フロア広め・ステージ高めで、背の高いイギリス人に囲まれても見やすい。駅から遠い点を除けばけっこう好きなライブハウスだ。
客入りはおそらく去年と同じくらい。そして去年感じた「地元の普通の人」が多そうな印象もそのまんまだった。実際のところはわからないけど、バンドTや黒服などライブによくいる服装の人が少なかったり、ご夫婦という感じの男女がいたりと、典型的なアイドルファンやライブフリークが醸し出す雰囲気が一切ないお客さんがかなりの数いるのである。Birminghamの謎。

客席からの眼差しもあったかい感じで、ロンドンのような激しいノリはないもののネクロ魔をすごく歓迎しているのが伝わってきた。 

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ロンドンに続きこの日もまさかの80分セットだった。移動もあったのに2日連続なんてメンバーの体力どうなってるんだろう。
そして連日の80分となると被る曲も多いのに、ライブの雰囲気はロンドンと全く違っていた。最新アルバムからSAMHAINがヨーロッパ初披露されたりと全体的に楽しい楽曲が多めの構成に、暗黒感をピリッと効かせていたような印象。お客さんのアットホーム感とすごくマッチしていて、プロデューサー リッキーさんのセンスに脱帽だった。

アンコール待ちの時、すぐ隣で見ていたお客さんに声をかけられた。ファンたちの振りコピやコールを指して「どこで知ったんですか?」と聞かれる。話を聞くと「ネクロ魔は日曜日に知ったばかり」と。つまりHYPER JAPANきっかけで来たらしい。HYPER JAPAN効果すごい。Youtubeにライブの映像がたくさんアップされてるからそこで振り付けやコールが見れますよと教えてあげた。

帰り道もUberで乗り合わせ。安宿だけどもう2度目ともなると勝手がわかってたから不思議と落ち着いて眠れた。こうやって「いつも泊まる場所」ができていくの、なんか面白いね。

 

 

 

2019.07.18 移動日 ✈️

BirminghamからスコットランドはInvernessへと向かう。さすがに陸路では遠かったので飛行機で直行。FlybeeというLCCでした。

Invernessに着いてJayさん、ルナドンさんとランチ。一人でパブやレストランに入るのに躊躇してファストフードやスーパーで済ませてしまう私、ここで1週間ぶりにちゃんとした食事を取る。ハギスのサンドイッチ、今でも味思い出せるくらいめちゃくちゃ美味しかった

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雨が降ったり晴れたりを短時間で繰り返すスコットランドの気候。夕方まで市内を少し散歩してこの日は解散。
ホステルへの道中に翌日の会場を見つけ行ってみると、ネクロ魔Tシャツのファンがたむろっていた。気が早い…笑

 

2019.07.19 @THE TOOTH & CLAW, Inverness 🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

Inverness2日目はライブの日ですが、私には大きなミッションがありました。

「ネッシーを探しに行く」

推しアイドルはネクロ魔だけど、推しUMAは実はネッシー。ネクロ魔のInverness公演が発表された時どれだけテンション上がったか。

前日のランチの時にネッシーを見たいと言ってみたら、私以外の2人は全然興味なさそう。というわけで早朝から一人街に繰り出し、路線バスに揺られること30分。

ネッシーランドに到着。

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明らかにB級スポットなんだけど、その胡散臭さも含めてネッシーだと思ってるのでアリです。外のネッシー像と自撮りした後は展示室へ。
洞窟をイメージした展示室には外のよりリアル?なネッシーが鎮座していた。壁にはネス湖の地形やらネッシー探検家の紹介が雑に展示されている。ネッシーブームは過去のものに思えるけど、2012年に撮られた写真を見つけネッシー探しのモチベーションが高まる。

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隣の施設 Loch Ness Centre & Exhibition も気になったけど、バスの時間まであまりなかったのでおみやげ屋さんを少し覗いてここはおしまい。

バスにまた乗り次の目的地、ネス湖クルーズへ。
ネッシーに全然興味を示してくれなかったJayさんルナドンさんもクルーズには乗り気でうれしい。


私があまりにネッシーネッシー言うせいか、最終的に2人も一緒にネッシー探ししてくれたのだった。

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ちなみにこれは一番ネッシーっぽい写真です。はい。

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クルーズから戻ったあと、スウェーデンに住む友人がネクロ魔見に来てるということで1年ぶりに再会。この友人、私が好きなバンド「ぐしゃ人間」の海外ファンを長いことやっていて、「日本のアンダーグラウンドシーン好きの外国人がどうやら存在しているらしい」と私が認識した最初の人でもある。
いつもは友人が日本に来た時にライブハウスで会ってたから、異国の地での再会は不思議だった。ちょっと飲んでから移動。

 

ライブハウスに到着してびっくり。小さめの会場だとは聞いていたものの想像以上の小ささ。そして入口にはソールドアウトの表示。中はお客さんでいっぱいだった。そしてまだ開演してすらいないのに、なぜかめちゃくちゃ暑いのだ。
「スコットランドは寒いから冷房がないんだよ」と誰かが言うのが聞こえ、なるほどと思いかけたところで、いやいやそれにしても換気すらできてないこの状況は何らかの法律違反してるだろと思いなおす。
あまりの息苦しさに開演までがひたすら長く感じた。

この日はオープニングアクトや対バンもなく、完全にワンマン公演だった。ぎゅうぎゅうのライブハウス、低めのステージ。前の人の方の隙間から覗くようにしてステージを見る。
ステージとの近さがそうさせるのか、やっぱり狭い会場は狭い会場でテンション上がった。それまで広いステージ続きだったはずなのに4畳半ほどしかなさそうなこのステージにするりと順応し軽々と舞う姿にプロだなぁと思う。

どんどん高まるフロアの熱気(物理的な意味で)とそれに応えるかのようなパフォーマンス。見逃すまいと真剣に見るフロア。一曲終わるたびに周りの人と顔を見合わせて、暑いね?大丈夫?ってアイコンタクトし合う。見る側も必死だった。

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本編終わるとすぐ、アンコールはやめておこうと誰かが言い出す。フロアですら意識が飛びそうなあの環境であと数曲と求めてしまうのはあまりに酷だった。優しい世界。

終わりとわかるや否やフロアは一斉に外へ避難。そうここはスコットランド。外の空気は冷たく澄んでいて気持ちよかった。
あらためて周りを見るとゴス系ファッションの女子グループがいて少し驚く。前回のツアー含めグループで来ている女性客を見かけなかったから。そして小さい会場できっと常連ファンで埋まってるだろうなと思っていたけどそんなことなかったから。


この過酷なライブを一緒に乗り切った知らないファンたちと「この暑さひどすぎ!」って文句をこぼしながら、会場の外は謎の一体感に包まれていた。
メンバーもお客さんもみんなお疲れさまでした。