2019.07.23 オウル

2019.07.22 ~ケルン大聖堂リベンジ&移動日〜

Köln公演翌日。次の街への移動まで時間があったので、念願のケルン大聖堂内部へ。

外観は真っ黒なのに、中は真っ白で驚いた。装飾は控えめ。ロンドン、ウェストミンスター寺院のギラギラ具合と比べるとなんとシンプルなんだろう。

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間取りも広々としていて天井もめちゃくちゃ高くて、その空間の広さだけで圧倒されるというか。あまりに大きなものを前にすると自然と感動してしまうものだなと思った。

入場自体は無料、塔に登るのは5€。良心的なお値段。特に並ぶことなく塔の入り口へ。
頂上へのアクセスは完全に階段のみ。途中に休憩できるポイントもなく螺旋階段をひたすらぐるぐる登る。上りと下りで同じ階段を使うもんだから、すれ違う時は狭い階段の手すりにしがみついてないといけないっていう試練つき。

私の前を楽しそうに登っていたグループもだんだん口数が少なくなり、最後には呼吸音だけが階段に響く。
螺旋階段で5分以上、そこから頂上まででもう数分、という感じで登り終わった頃にはヘトヘト。ライブの前に行かなくて大正解だった。

とても晴れた日で、頂上から見える景色は気持ちよかった。
世界最大のゴシック教会だけど全然混んでいなくて、あまり観光地っぽい感じもなく。ゆっくり回れたのもよかったな。 

 

夕方の便でデュッセルドルフ空港からヘルシンキ経由でオウルへ向かう。久しぶりの長距離移動。
ヘルシンキ空港に到着したのは22時。なのに空が明るい。これが北欧かと驚くも、しばらく経つと日が沈み夜空になって少し安心。

と、夜になるのを見届けたはずなのに、オウル空港に到着してまたびっくり。空が明るい…。時刻はAM1時。北上したとはいえ22時のヘルシンキより明るいらしい。同じ国なのに不思議。

片方の空は夕方のようで、もう片方の空は薄暗くて大きな三日月が輝いていた。昼と夜の境目にいるような感覚にワクワクした。

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空港からオウル市街地までバスで移動してAM2時ごろホテルに到着。

初めての土地なのに深夜到着便だし、バスに乗らなきゃだし、ホテルまで夜道をキャリー転がしながら一人で歩かなきゃだしとビクビクしていたけど、空が明るすぎてホテルまでの道中に ”夜道” が存在しなかったからなんの心配もいらなかったな。

到着してシャワーを浴び出てくると、また空が明るくなっていてギョッとする。
夜がある世界にしかいたことがなかった私は勝手に「この後もう少し暗くなるんだろうな」と思っていたけど、もう夜明けらしい。
日曜の夜にネットサーフィンしてたら空が明るくなってしまった時の絶望感を思い出して悲しくなった・・・

2019.07.23 @45 Special, Oulu 🇫🇮

昼過ぎに街に繰り出す。市場に屋台が出てて気になりつつも一人で飲食店入れないニンゲンなので、ルナドンさんと合流してご飯。
ルナドンさんはヘルシンキ空港で夜を明かして早朝にオウル入りしてた。過酷。

どこか観光地に行ってみようと地図を見ながら通りを行ったり来たりしてみるがなんだかしっくりこない。
少し立ち止まって街を眺めてみると「北欧スローライフ」という言葉がぴったりすぎるくらい、街中の人は芝生に座って本を読んでいたり、自転車で水辺を散策してみたりとのんびり過ごしている。
急いで歩いてる人もいなければ、大声出す人もいない。

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なるほど、これがオウルの過ごし方か…と思いつつ、今夜この地でライブがあるのが信じられなくなる。
それもBONEHUNTERというオウル出身のメタルパンクバンドとの対バン。北欧スローライフとは…


この日の会場はバーの2階。パブやバーに併設されたライブハウスはヨーロッパツアーではもうおなじみ。
仮設っぽいステージや雑な照明も多かったけど、ここはなんとなく日本で行っていた「ライブハウス」に近い雰囲気を感じた。

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そしてお客さん。北欧はメタルの本場だから…とこれまたいろんな人に言われ、メタラーで埋まったフロアをイメージしていた。ケルンよりすごいんだろうな、と。


中に入るとそこにはゴス、パンク、ゴスロリファッションの女子がたくさん。そしてめちゃくちゃ可愛い、、、なんだこれ!!?
青春時代を片田舎でKERAを見ながら過ごした私には刺激が強い光景…うっかり女ヲタヲタの気持ちがわかりかけてしまう。

もちろん前情報通りメタラーっぽい人も多め。他の地に比べてなんとなくガタイがいいというか背が高い。

フィンランドで日本のアイドルがライブをするのは初らしい。
…が、なぜかオウルには日本に遠征するレベルのアイドルオタクが存在していた。


#魔ヲタ海外遠征部 の人ですか?」と日本語で(!)話しかけられる。ハッシュタグ追っていたらしくちょっと嬉しい。

本命は別グループだけどネクロ魔のこともよく見聞きしていたらしく、「ネクロ魔のツアー日程を見てびっくりした!なぜヘルシンキじゃなくてここへ??!」と。そうよね、地元の地方都市に海外のアイドルがきたらそりゃあ驚くよねw

ツアーではこの日が最後のライブハウス公演。
BONEHUNTERの出演もあってか思った以上に混みあった状態で開演。昼間に見たのんびりした街のどこにこんなにたくさんの黒い格好の人々が潜んでいたんだろう。

女性客が多いせいか、全体的に男性の身長が高めなせいか、なんとなく前方に女性多めで男性はちょっと下がって見ている感じのフロアになっていて興味深い。
ひょっとしてこのKERAっ子(仮)たちはBONEHUNTERギャなのかも??と思ったけど、ネクロ魔の番になっても前方は女子だらけなままだった。

アイドル初の地なせいか最初は控えめに見えたお客さんたち。でも曲を重ねるごとに興奮していってるのがわかる。アイドル寄りのノリでもなく、激しく動くフロアでもなく。メタル音楽をすごく自然な感じで楽しんでるように見えてこれが北欧か、とか思った(個人の感想)

盛り上がりが最高潮に達したフロアをみしぇるがスピーカーに登って煽る。
加入からたった半年なのにめっちゃ強くて頼もしくなって…!と母の気持ちになってしまった。

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終演後のチェキ会はKERAっ子(仮)たちで大行列。ほぼ女性客でうまるチェキ列はなかなか見れない光景だった。
ネクロ魔チームは明朝すぐに最後の地スウェーデンへ向けて出発するらしく、チェキ会は駆け足で終了。ツアーの終わりも近づいてきていた。

ふと、あと何回、何分メンバーと話せるんだろうかと考えてしまう。
この遠征が終わると日本には戻らずイギリスでの新生活が待っている私。あんなに日常だったライブハウスでのネクロ魔も当分見れないんだろうなと思うとちょっとセンチメンタルになった。
外に出てやっぱり明るいままの空が面白くて、そんな気分吹っ飛んだけどね。