2019.07.23 オウル

2019.07.22 ~ケルン大聖堂リベンジ&移動日〜

Köln公演翌日。次の街への移動まで時間があったので、念願のケルン大聖堂内部へ。

外観は真っ黒なのに、中は真っ白で驚いた。装飾は控えめ。ロンドン、ウェストミンスター寺院のギラギラ具合と比べるとなんとシンプルなんだろう。

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間取りも広々としていて天井もめちゃくちゃ高くて、その空間の広さだけで圧倒されるというか。あまりに大きなものを前にすると自然と感動してしまうものだなと思った。

入場自体は無料、塔に登るのは5€。良心的なお値段。特に並ぶことなく塔の入り口へ。
頂上へのアクセスは完全に階段のみ。途中に休憩できるポイントもなく螺旋階段をひたすらぐるぐる登る。上りと下りで同じ階段を使うもんだから、すれ違う時は狭い階段の手すりにしがみついてないといけないっていう試練つき。

私の前を楽しそうに登っていたグループもだんだん口数が少なくなり、最後には呼吸音だけが階段に響く。
螺旋階段で5分以上、そこから頂上まででもう数分、という感じで登り終わった頃にはヘトヘト。ライブの前に行かなくて大正解だった。

とても晴れた日で、頂上から見える景色は気持ちよかった。
世界最大のゴシック教会だけど全然混んでいなくて、あまり観光地っぽい感じもなく。ゆっくり回れたのもよかったな。 

 

夕方の便でデュッセルドルフ空港からヘルシンキ経由でオウルへ向かう。久しぶりの長距離移動。
ヘルシンキ空港に到着したのは22時。なのに空が明るい。これが北欧かと驚くも、しばらく経つと日が沈み夜空になって少し安心。

と、夜になるのを見届けたはずなのに、オウル空港に到着してまたびっくり。空が明るい…。時刻はAM1時。北上したとはいえ22時のヘルシンキより明るいらしい。同じ国なのに不思議。

片方の空は夕方のようで、もう片方の空は薄暗くて大きな三日月が輝いていた。昼と夜の境目にいるような感覚にワクワクした。

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空港からオウル市街地までバスで移動してAM2時ごろホテルに到着。

初めての土地なのに深夜到着便だし、バスに乗らなきゃだし、ホテルまで夜道をキャリー転がしながら一人で歩かなきゃだしとビクビクしていたけど、空が明るすぎてホテルまでの道中に ”夜道” が存在しなかったからなんの心配もいらなかったな。

到着してシャワーを浴び出てくると、また空が明るくなっていてギョッとする。
夜がある世界にしかいたことがなかった私は勝手に「この後もう少し暗くなるんだろうな」と思っていたけど、もう夜明けらしい。
日曜の夜にネットサーフィンしてたら空が明るくなってしまった時の絶望感を思い出して悲しくなった・・・

2019.07.23 @45 Special, Oulu 🇫🇮

昼過ぎに街に繰り出す。市場に屋台が出てて気になりつつも一人で飲食店入れないニンゲンなので、ルナドンさんと合流してご飯。
ルナドンさんはヘルシンキ空港で夜を明かして早朝にオウル入りしてた。過酷。

どこか観光地に行ってみようと地図を見ながら通りを行ったり来たりしてみるがなんだかしっくりこない。
少し立ち止まって街を眺めてみると「北欧スローライフ」という言葉がぴったりすぎるくらい、街中の人は芝生に座って本を読んでいたり、自転車で水辺を散策してみたりとのんびり過ごしている。
急いで歩いてる人もいなければ、大声出す人もいない。

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なるほど、これがオウルの過ごし方か…と思いつつ、今夜この地でライブがあるのが信じられなくなる。
それもBONEHUNTERというオウル出身のメタルパンクバンドとの対バン。北欧スローライフとは…


この日の会場はバーの2階。パブやバーに併設されたライブハウスはヨーロッパツアーではもうおなじみ。
仮設っぽいステージや雑な照明も多かったけど、ここはなんとなく日本で行っていた「ライブハウス」に近い雰囲気を感じた。

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そしてお客さん。北欧はメタルの本場だから…とこれまたいろんな人に言われ、メタラーで埋まったフロアをイメージしていた。ケルンよりすごいんだろうな、と。


中に入るとそこにはゴス、パンク、ゴスロリファッションの女子がたくさん。そしてめちゃくちゃ可愛い、、、なんだこれ!!?
青春時代を片田舎でKERAを見ながら過ごした私には刺激が強い光景…うっかり女ヲタヲタの気持ちがわかりかけてしまう。

もちろん前情報通りメタラーっぽい人も多め。他の地に比べてなんとなくガタイがいいというか背が高い。

フィンランドで日本のアイドルがライブをするのは初らしい。
…が、なぜかオウルには日本に遠征するレベルのアイドルオタクが存在していた。


#魔ヲタ海外遠征部 の人ですか?」と日本語で(!)話しかけられる。ハッシュタグ追っていたらしくちょっと嬉しい。

本命は別グループだけどネクロ魔のこともよく見聞きしていたらしく、「ネクロ魔のツアー日程を見てびっくりした!なぜヘルシンキじゃなくてここへ??!」と。そうよね、地元の地方都市に海外のアイドルがきたらそりゃあ驚くよねw

ツアーではこの日が最後のライブハウス公演。
BONEHUNTERの出演もあってか思った以上に混みあった状態で開演。昼間に見たのんびりした街のどこにこんなにたくさんの黒い格好の人々が潜んでいたんだろう。

女性客が多いせいか、全体的に男性の身長が高めなせいか、なんとなく前方に女性多めで男性はちょっと下がって見ている感じのフロアになっていて興味深い。
ひょっとしてこのKERAっ子(仮)たちはBONEHUNTERギャなのかも??と思ったけど、ネクロ魔の番になっても前方は女子だらけなままだった。

アイドル初の地なせいか最初は控えめに見えたお客さんたち。でも曲を重ねるごとに興奮していってるのがわかる。アイドル寄りのノリでもなく、激しく動くフロアでもなく。メタル音楽をすごく自然な感じで楽しんでるように見えてこれが北欧か、とか思った(個人の感想)

盛り上がりが最高潮に達したフロアをみしぇるがスピーカーに登って煽る。
加入からたった半年なのにめっちゃ強くて頼もしくなって…!と母の気持ちになってしまった。

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終演後のチェキ会はKERAっ子(仮)たちで大行列。ほぼ女性客でうまるチェキ列はなかなか見れない光景だった。
ネクロ魔チームは明朝すぐに最後の地スウェーデンへ向けて出発するらしく、チェキ会は駆け足で終了。ツアーの終わりも近づいてきていた。

ふと、あと何回、何分メンバーと話せるんだろうかと考えてしまう。
この遠征が終わると日本には戻らずイギリスでの新生活が待っている私。あんなに日常だったライブハウスでのネクロ魔も当分見れないんだろうなと思うとちょっとセンチメンタルになった。
外に出てやっぱり明るいままの空が面白くて、そんな気分吹っ飛んだけどね。

2019.07.20-21 ロッテルダム / ケルン

前回の投稿から日が空いてしまいましたが、暗黒系アイドル NECRONOMIDOLのヨーロッパツアーの遠征ヲタク記録。

2019年までに投稿し終わらなかった…

前回までの記録はこちらから。

NECRONOMIDOL ヨーロッパツアー遠征記録 〜前書き〜 - the color is singing

2019.07.12-14 ロンドン HYPER JAPAN - the color is singing

2019.07.16-19 UKライブハウス公演 (ロンドン/バーミンガム/インバネス) - the color is singing

 

2019.07.20 @Vessel 11, Rotterdam 🇳🇱

インバネスから飛行機でオランダ、アムステルダムへ。
Twitterのタグ「#魔ヲタ海外遠征部」の後につけていた「?」がついに外れる。住所が英国になってしまったおかげでどこから「海外遠征」と呼んでいいかよくわからなかったのだ。


インバネス空港は小さな空港だけど、その日ほとんどの便が遅延してて人がごった返していた。
私たちが乗るKML便も遅延とのことでのんびり他の便の出発を見送りながら待つ。途中で何も塗装されてない真っ白な飛行機を見つけて、白蛇を見たような気になってちょっとテンション上がる。

出発時刻が近づき始めるものの私たちの便の搭乗口情報は全く掲示板に表示されない。外を見てもKLMの機体は見当たらず、まだ到着便が着いてないらしい。これは遅延長引きそうだなと思う。

何も情報が更新されないまま少し心配になり始めた頃、近くのゲートにいた係員の声にギョッとした。

「…△××※アムステルダム〜……ファイナルコール・・○○△※×」

え??ファイナルコール…って!??

慌ててチケットを見せると私たちが乗る便のアナウンスらしい。何がなんだかわからず係員に続いて外に出るとまさかのあの白蛇飛行機に誘導される。え…どこにもKLMって書いてないじゃん…

ゲートのすぐそばに座っていたからよかったけどちょっと遠かったら確実にアナウンス聞き逃していたよこれ!!!掲示も無く、機体見ても航空会社わからず、アナウンスもされず…どうやって乗ればよかったんだろうか??(でもほとんどの人はもう乗ってた、なぜ、、、)
乗り逃さなかった安心よりモヤモヤが勝るフライト。


アムステルダムに到着し空港のレストランで昼食。少しのサラダと飲み物で1500円。無事着いた安心で油断してしまった。。。
そこからは電車でこの日の会場があるロッテルダムへ。

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ロッテルダムは治安が全然わからなかったからホステルじゃなくホテルを予約していた。最新式のカプセルホテルという感じで、チェックインは予約時のメールに添付されていたQRコードをかざすだけらしい。ハイテク!
さくさくと操作を進めていき、さて支払い、というところで気づいてしまう。

クレジットカードがない…

空港から電車の切符を買う時に財布から出したところまでは記憶にある。そのあとは財布に戻したような?ポケットに入れたような??…でもどこにも見当たらない。

無事着いた安心で油断してしまった…

でもクレカ他にも持ってるから!とカバンを探すと、出てきたのはJCBが2枚。Visaはロンドンの自宅に置いてきてしまっていたのでした。
ヨーロッパでのJCBの使えなさは凄まじくこのホテルもアウト。どうにかスタッフさんにお願いしてこの場は現金で支払いする。
しかしまだツアー中盤である。クレカなしで北欧になんて行けるの…わたし?

JCBで現金引き出せるATMを探し回ったり、この先で泊まる宿や交通手段をまだほとんんど予約してなかったのでJCB払いできるところを探して予約したり。
そうこうしてる間にあっという間に夜になってしまい、観光は断念して会場に向かった。

船の会場とは聞いていたけど実際に目の前にすると驚いた。
今回のツアーでいちばんにソールドアウトした会場とあって外には黒い人だかり。この赤いフォトジェニックな船にこれだけの人数が入れるスペースがあるとは信じがたい。

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乗船して誘導されたのは船の地下?というか底に当たる部分のライブスペース。外から見る以上には広かったものの、開演近くなるとバーカウンターで飲んでいたファンもぞろぞろとステージ前に来てぎゅうぎゅう。視界消失。ああ、ヨーロッパの試練よ…。


私にとってオランダでのライブ参戦は初めてで、見知ったファンもいなければ客層も想像つかない。アイドルヲタクが多めかな?メタル好きが多めかな??と考えながら開演を待っていた。

しかしこの予想は意外な結果となる。

始まってびっくり。最前列に限らず結構な数の人がカメラを構えてステージを撮影しまくる展開。もちろんノリノリで聴いてる人もたくさんいたけど、お客さんの動きが明らかにこれまでと違う、…なぜ??これもお国柄なのか??


というわけでカメコしつつじっくり聴き入るお客さん多め、激しいノリというわけではないけど盛り上がりはある…今思い返すと日本での対バンライブに近い雰囲気だったのかも。


私はというと、背の高い人に囲まれてしまい見えない上に身動きもあんま取れず結果じっくり聴く感じに。ポジションどり完全にミスってしまった。
現地のファンにいちばん見て欲しいから最前付近には行かないっていうマイルールの兼ね合いもあって難しい。次回の海外遠征はこの辺の対策も考えていきたい…。

 

この日、メンバーが乗る飛行機がキャンセルになり他の空港へ車移動したりかなりの遠回りをしてなんとかロッテルダムへたどり着いたらしく、一歩間違うと公演キャンセルもありえるレベルだったらしい。そう知ったのはライブが終わってから。
ステージでは相変わらずネクロ魔の世界を作り上げていたしMCも笑顔。開演が遅れてはいたけれど、そこまで大変なことが起きていたようには全く見えなかったな。

とはいえ実際タイムテーブルはかなり後ろ倒しになっていて、ライブが終わりチェキ会が始まったのは23時をすぎた後だった。

チェキの順番を待ちながら近くにいたグループと話してみる。なんと去年のツアーのオランダ公演、アニメコンでネクロ魔を知って今年も来たのだという。彼らに「他のお客さんもアニメコンからじゃない?」と言われ、カメラを構えたお客さんが多かったことに合点がいった。

国内外問わず、アニメ系イベントへの出演はネクロ魔にとっては大きな挑戦。当時アニメコンに来ていたお客さんもネクロ魔を知らない人がほとんどだったはずだけれども、その時撒いていた種はしっかりと実ってて、1年後たくさんの人が単独ライブに駆けつけていた。

アニメイベントで声優さんが来ることはあったけど、オランダまで来てくれるアイドルはネクロ魔だけだよ!!!と感激した様子で何度も言う彼ら。そして開演が遅れてもう終電も無くなっちゃったけど絶対にチェキを撮りたいから残ってる、と嬉しそうに話してくれた。
一生に何度あるかわからないこの機会をすごく大事にしていた。

ネクロ魔がトラブルの中でも無事にロッテルダムに到着し無事に良いライブができたということの重み。
チェキ会とかでこういうファンの言葉を直接聞ける機会があるからこそ、「世界中に待っている人がいる限り会いに行きたい」というメンバーの言葉には嘘偽りがないんだなと思えた。

 

 

2019.07.21@Blue Shell, Köln 🇩🇪

朝早くホテルを出発。結局ロッテルダムは全く観光できなかった。残念。
電車とバスを乗り継いでお隣の国ドイツ、ケルンへ。オランダもドイツもシェンゲン協定国なので入国審査はなし。バスに乗ってる間にいつまにか国境を超えていたのは新鮮だった。

ケルンといえばケルン大聖堂。これまで写真でしか見たことないけれどもそれでも分かる規模の大きさと迫力。ゴシック様式の建築が大好物な私としては必ず立ち寄らなければならない。
…と、ケルン中央駅を出ると目の前にケルン大聖堂がどーんと現れる。駅の隣にあるなぞとはつゆ知らず、心の準備もなくご対面。あまりの迫力にちょっと腰抜けたような感じになってしまい、しばらく身動き取れずぼけーっと外から眺めていた。

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宿のチェックインまで時間を持て余してたので中に入ろうしたけど、キャリーバッグ持ち込みNGで断念。かわりにライン川沿いを散策。観光客向けのお店ばっかりで、ぼっちワタシ、怖気付いてレストランに入れず。。。せっかくのドイツなのにタピオカ屋にしか行けない。つよくなりたい。

会場のBlue Shellは観光エリアから一駅くらいの場所にあった。ドリンクチケットを入場時に払う日本っぽいシステム。

外にたむろっているお客さん見るとメタルTがなんだか多い気がする。
イギリスを出てからというもの、日本のアイドル大好き!といった雰囲気のお客さんは途端に少なくなった。
しかしサイリュームやペンライト文化は有名なのか持ってる人がたくさんいる。英語ではグロースティックと呼ぶっぽい。

おそらく地元のメタルバンドが前座で登場。そしてネクロ魔。

登場SEでの歓声がすごくて、おや?これは…??となる。
LAMIA、暗黒少女戦隊・・と初っ端からアクセル全開セトリ。イントロの時点でオイオイとノリが激しい。曲中はじわじわと後ろから圧迫。曲が終わり大歓声・・・一息つこうとすると次のイントロにまた拳をあげるフロア。

…あれ?なんかめっちゃ激しくない???

息もつけないまま本能で曲に身を任せ中盤。
すっかりフロアの波に埋もれてしまった隣の女の子と、ステージ見える??って目配せしていると、ここでSKULLS IN THE STARS。キター!って振りコピを始めるとその子にトントンと肩を叩かれてグロースティックをはい、と渡されてしまった!!!まさかドイツでこの経験をするとは・・・ありがとう・・

MCを挟むもフロアもステージもクールダウンという言葉を知らないみたい。勢いは止まらないまま、ネクロ魔唯一のヴァイキングメタル曲「KADATH」。メタルの国ドイツにて海外初披露。
満を辞してというか、この場所まで取っておいたとしか思えない。リッキーさん策士。

間奏でオーオオーとむさ苦しい男達のコーラスが入るこの曲。フロアも一体となって歌うべきところ。しかしメロディがちょっと難しくて日本のライブでもばっちり成功!となることはなかなかならずいつもちょっとドキドキしながら聴いていた。

なのに!なのに!!!!ヨーロッパ初披露なのに!!!

オーオオーオオオーオーオーーーー!!!!!!

ドイツ人みんなばっちり歌っている〜〜〜〜!!!

なんだこれ…メタル教育が行き届きすぎではドイツ…???

あまりのフロアの熱にアラサーの体はついて行かず途中からは後方に移動していたけど、後方でも静かにみている人はほぼいない状態だった。

正直、ロンドンUNDERWORLDがキャパ的にも客層的にも今回のツアーのピークだと思っていた。ネクロ魔を見くびっていたつもりはないけれどこのドイツでの盛り上がりははびっくりしたし、心の準備がないまま熱いフロアに入ってしまったせいで頭空っぽでライブを楽しんでしまった。。。

 

 

 
コールが完璧なファンがいたので終演後に話しかけるとネクロ魔知ってまだ半年くらいらしい。Youtubeやらで練習したんだと思うけど学習能力高すぎですね。英語がお互いうまく通じ合わずあんまり話せなかったのが残念。

それから現地で日本文化関連のお仕事している方々が来ていた。多分仕事ではなく日本のグループってことでちょっと様子を伺いにきたという感じ。普段は伝統芸能などを扱っていると言ってたけど、この盛り上がりを見てアイドルシーンに興味持って広めてくれないかな〜と淡く期待。

またこの街でネクロ魔を見たいな。

  

2019.07.16-19 UKライブハウス公演 (ロンドン/バーミンガム/インバネス)

2019.07.16 @The Underworld Camden, London🇬🇧

去年のヨーロッパツアーUK公演で仲良くなったJayさんと合流して会場へ。また次のツアーで会いましょう、なんて言っていたのが現実になって嬉しい。

ロンドン3公演目は、これぞネクロ魔の真骨頂とも言えるライブハウス公演。
会場のUnderworldはロックの街カムデンタウン、駅の目の前にある大きな会場。去年と同様、外は開場を待つファンで賑わっていた。

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入場時してバーカウンターに行ってびっくり。なんとHYPER JAPAN最終日の青年がいたのだ…
ヲタクは思う。

布教成功していた〜〜〜T_T

握手会、チェキ会まで居てくれただけでも十分だったし、その時もクールな反応だったから、まさかライブに足を運んでくれるなんて思ってもみなかった。
何よりたった30分のステージでも、アイドル文化が初めての人たち相手にちゃんとネクロ魔の魅力伝わってて、また見たいと思ってもらえていたことが嬉しい。開演前から涙腺ゆるんでしまった…。

 

今年のUnderworld公演はYUKIKA、Season of Ghostsに続いてNECRONOMIDOLという流れ。お客さんとの距離感が絶妙で楽しいステージのYUKIKA、重めのサウンドに乗るソフィアの美声がすごくかっこいいSeason of Ghostに会場はあっという間に熱くなった。

そしてネクロ魔。
待ちに待ったという感じで沸きたつフロアに、いきなり最新EPから2曲を披露。どちらも去年のツアーの時にはまだ無かった曲で、これが今のNECRONOMIDOLです!としっかり印象づける。

そこからはHYPER JAPANじゃ物足りなかったでしょ?と言わんばかりに、暗黒度高めの楽曲とアップテンポな楽曲(といっても歌詞や曲コンセプトは暗黒w)が織り交ざる。あっという間にネクロ魔の世界に引きずりこまれた。

さすがはロンドン、ツアーでおそらく一番の動員だろう。盛り上がらないわけがなかった。去年のツアーからメンバーの歌割りが変わっている曲ばかりなのに、推しのパートに即座に反応するヲタクたち。すごい。そしてみんなずっと手を挙げてるもんだから、ステージ全然見えなかった…。これぞライブ…笑

  

個人的には、最近ではワンマンなど特別な日にしか披露していなかった psychopomp を演ってくれて涙腺ゆるゆるになるなど。冷たいのに熱を帯びているような、そんなネクロ魔の楽曲が大好きでこの日のセトリは本当に最高だった。

open.spotify.com

 

去年のロンドン公演は見るからにメタル聴いてますという感じの屈強な男たちがブンブン頭を振っていたフロア。今年は光るアイテムを持った人やアイドルTシャツの人など「アイドル」に惹かれて来ているようなお客さんがとても増えていた。

ここ一年ちょっとの間に、Maison Book Girlを始めヨーロッパで公演を行うアイドルが多く出てきていた。春にも2&、 十四代目トイレの花子さん、GARUDAといったネクロ魔とファン層が近しいアイドルがUKツアーをしたばかりだった。アイドル文化が急速に認知されてきているのを感じずにいられなかった。

それからあの青年のようにHYPER JAPANきっかけで来たんだろうなという人たちもたくさんいた。話こそできなかったけどちらほらと見かけた日本人ももしかするとHYPER JAPANで知ったのかもしれない。
ライト層からアイドルカルチャーどっぷり層、メタル好きな層までがみんなネクロ魔を求めてぐちゃぐちゃに混ざるライブは日本でもなかなか見れない光景だった。

 

終演後はもちろんチェキに大行列ができていた。Underworldの警備員は屈強な黒人で、ちょっとでも閉店時刻を過ぎるとすぐさま追い出そうとしてくる。去年もチェキ会が半ば強制的に終了させられる場面があった。今年も追い出されそうな空気を感じてヒヤヒヤだったけど、誰かがうまいこと言ってくれたのか無事みんなチェキ撮れたようだった。よかった。

外でファンと話しているとやっぱりあの警備員が出てきて、早く散れというようなことを言われる。もうこれも2年連続、お決まりだ。
ここまで含めて「ネクロ魔 Underworld公演」なんだな〜、なんてクスッとしながらカムデンタウンを後にした。

 

  

2019.07.17 @The Hare and Hounds, Birmingham 🇬🇧

翌朝、ロンドンを出発し長距離バスでBirminghamへ。
とその前に郵便局へ立ち寄りイギリスの滞在許可証を受け取った。不備がないことを確認して安堵。これで無事英国外へ出国できます。

Birminghamの会場は繁華街から少し離れたエリアにあり、バスか車で行くしか手段がない。去年は日中の時間つぶしに苦労したこの街。また再び来るとは思っていなかった。

とはいえ慣れたかのように去年と同じホステルを手配していた私。なんと同じ部屋の同じベッドが割り当てられるという偶然があった。去年はこの部屋にイギリス人のおばあちゃんが泊まっていらして、ネクロ魔のことを話ししたんだったな。懐かしい…。


Uber乗り合わせて会場まで。一階はしっかりとしたパブだし、フロア広め・ステージ高めで、背の高いイギリス人に囲まれても見やすい。駅から遠い点を除けばけっこう好きなライブハウスだ。
客入りはおそらく去年と同じくらい。そして去年感じた「地元の普通の人」が多そうな印象もそのまんまだった。実際のところはわからないけど、バンドTや黒服などライブによくいる服装の人が少なかったり、ご夫婦という感じの男女がいたりと、典型的なアイドルファンやライブフリークが醸し出す雰囲気が一切ないお客さんがかなりの数いるのである。Birminghamの謎。

客席からの眼差しもあったかい感じで、ロンドンのような激しいノリはないもののネクロ魔をすごく歓迎しているのが伝わってきた。 

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ロンドンに続きこの日もまさかの80分セットだった。移動もあったのに2日連続なんてメンバーの体力どうなってるんだろう。
そして連日の80分となると被る曲も多いのに、ライブの雰囲気はロンドンと全く違っていた。最新アルバムからSAMHAINがヨーロッパ初披露されたりと全体的に楽しい楽曲が多めの構成に、暗黒感をピリッと効かせていたような印象。お客さんのアットホーム感とすごくマッチしていて、プロデューサー リッキーさんのセンスに脱帽だった。

アンコール待ちの時、すぐ隣で見ていたお客さんに声をかけられた。ファンたちの振りコピやコールを指して「どこで知ったんですか?」と聞かれる。話を聞くと「ネクロ魔は日曜日に知ったばかり」と。つまりHYPER JAPANきっかけで来たらしい。HYPER JAPAN効果すごい。Youtubeにライブの映像がたくさんアップされてるからそこで振り付けやコールが見れますよと教えてあげた。

帰り道もUberで乗り合わせ。安宿だけどもう2度目ともなると勝手がわかってたから不思議と落ち着いて眠れた。こうやって「いつも泊まる場所」ができていくの、なんか面白いね。

 

 

 

2019.07.18 移動日 ✈️

BirminghamからスコットランドはInvernessへと向かう。さすがに陸路では遠かったので飛行機で直行。FlybeeというLCCでした。

Invernessに着いてJayさん、ルナドンさんとランチ。一人でパブやレストランに入るのに躊躇してファストフードやスーパーで済ませてしまう私、ここで1週間ぶりにちゃんとした食事を取る。ハギスのサンドイッチ、今でも味思い出せるくらいめちゃくちゃ美味しかった

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雨が降ったり晴れたりを短時間で繰り返すスコットランドの気候。夕方まで市内を少し散歩してこの日は解散。
ホステルへの道中に翌日の会場を見つけ行ってみると、ネクロ魔Tシャツのファンがたむろっていた。気が早い…笑

 

2019.07.19 @THE TOOTH & CLAW, Inverness 🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

Inverness2日目はライブの日ですが、私には大きなミッションがありました。

「ネッシーを探しに行く」

推しアイドルはネクロ魔だけど、推しUMAは実はネッシー。ネクロ魔のInverness公演が発表された時どれだけテンション上がったか。

前日のランチの時にネッシーを見たいと言ってみたら、私以外の2人は全然興味なさそう。というわけで早朝から一人街に繰り出し、路線バスに揺られること30分。

ネッシーランドに到着。

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明らかにB級スポットなんだけど、その胡散臭さも含めてネッシーだと思ってるのでアリです。外のネッシー像と自撮りした後は展示室へ。
洞窟をイメージした展示室には外のよりリアル?なネッシーが鎮座していた。壁にはネス湖の地形やらネッシー探検家の紹介が雑に展示されている。ネッシーブームは過去のものに思えるけど、2012年に撮られた写真を見つけネッシー探しのモチベーションが高まる。

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隣の施設 Loch Ness Centre & Exhibition も気になったけど、バスの時間まであまりなかったのでおみやげ屋さんを少し覗いてここはおしまい。

バスにまた乗り次の目的地、ネス湖クルーズへ。
ネッシーに全然興味を示してくれなかったJayさんルナドンさんもクルーズには乗り気でうれしい。


私があまりにネッシーネッシー言うせいか、最終的に2人も一緒にネッシー探ししてくれたのだった。

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ちなみにこれは一番ネッシーっぽい写真です。はい。

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クルーズから戻ったあと、スウェーデンに住む友人がネクロ魔見に来てるということで1年ぶりに再会。この友人、私が好きなバンド「ぐしゃ人間」の海外ファンを長いことやっていて、「日本のアンダーグラウンドシーン好きの外国人がどうやら存在しているらしい」と私が認識した最初の人でもある。
いつもは友人が日本に来た時にライブハウスで会ってたから、異国の地での再会は不思議だった。ちょっと飲んでから移動。

 

ライブハウスに到着してびっくり。小さめの会場だとは聞いていたものの想像以上の小ささ。そして入口にはソールドアウトの表示。中はお客さんでいっぱいだった。そしてまだ開演してすらいないのに、なぜかめちゃくちゃ暑いのだ。
「スコットランドは寒いから冷房がないんだよ」と誰かが言うのが聞こえ、なるほどと思いかけたところで、いやいやそれにしても換気すらできてないこの状況は何らかの法律違反してるだろと思いなおす。
あまりの息苦しさに開演までがひたすら長く感じた。

この日はオープニングアクトや対バンもなく、完全にワンマン公演だった。ぎゅうぎゅうのライブハウス、低めのステージ。前の人の方の隙間から覗くようにしてステージを見る。
ステージとの近さがそうさせるのか、やっぱり狭い会場は狭い会場でテンション上がった。それまで広いステージ続きだったはずなのに4畳半ほどしかなさそうなこのステージにするりと順応し軽々と舞う姿にプロだなぁと思う。

どんどん高まるフロアの熱気(物理的な意味で)とそれに応えるかのようなパフォーマンス。見逃すまいと真剣に見るフロア。一曲終わるたびに周りの人と顔を見合わせて、暑いね?大丈夫?ってアイコンタクトし合う。見る側も必死だった。

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本編終わるとすぐ、アンコールはやめておこうと誰かが言い出す。フロアですら意識が飛びそうなあの環境であと数曲と求めてしまうのはあまりに酷だった。優しい世界。

終わりとわかるや否やフロアは一斉に外へ避難。そうここはスコットランド。外の空気は冷たく澄んでいて気持ちよかった。
あらためて周りを見るとゴス系ファッションの女子グループがいて少し驚く。前回のツアー含めグループで来ている女性客を見かけなかったから。そして小さい会場できっと常連ファンで埋まってるだろうなと思っていたけどそんなことなかったから。


この過酷なライブを一緒に乗り切った知らないファンたちと「この暑さひどすぎ!」って文句をこぼしながら、会場の外は謎の一体感に包まれていた。
メンバーもお客さんもみんなお疲れさまでした。

 

2019.07.12-14 ロンドン HYPER JAPAN

2019.07.11

7/11のフランス Metz公演から始まったヨーロッパツアー。

 

当たり前のように全通する気でいたけど、イギリス入国直後で正式な滞在許可証の発行待ちな私は、国外への出入りがきわどいタイミングだった。

再入国でトラブると強制送還されるとかされないとか。きびしいという噂しか聞かない英国イミグレを敵にまわす勇気もなく、フランス行きは断念。

 

日本からの遠征ヲタク、ルナドンさんがMetz公演をライブ配信をしてくれていたのでありがたくエア参戦。ツアー初日でいきなりの60分セットなうえ、動員も去年以上あったとの報。幸先良いスタートに期待が膨らんだ。

 

2019.07.12 HYPER JAPAN Day1 @Olympia London 🇬🇧

 

というわけで翌日、ついに私のヨーロッパツアーが始まる!

hyperjapan.co.uk

 なんて気合も虚しく、ロンドンでの住まい探しに追われギリギリに会場イン。

 

中はすでに結構なにぎわい。HYPER JAPANは日本文化のお祭りとはいえ、漫画、アニメ、ゲームなどの展示がほとんど。コスプレイヤーも多く、海外にもオタクがたくさんいるんだなと思う。

しかしアイドルカルチャーの知名度は未知数。

日本でも、マンガやアニメを好む層とアイドルを好む層には隔たりがあるような気がする。どちらも好きという人もたまにいるけど、私の知り合いのほとんどはそのどちらかにしか詳しくなかった。ここではどうなんだろう。

 

場内を進み、ステージエリアへ行くとネクロ魔目当てで来たであろう現地ファンたちが待機していた。去年のツアーで見かけた面々もいて嬉しい。

しかしそこにいるのは彼らだけ。そこに着くまでにすれ違ったたくさんのオタクたちは、やっぱりアイドルには興味ないのかもな…と不安な気持ちがよぎる。

 

ステージを見ると白を基調としていて両サイドには高画質モニター。天窓のある建物ゆえ自然照明。2階は吹き抜けで開放感抜群。

 

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私が東京で見てきた「暗黒系アイドル」は目黒鹿鳴館や東京キネマ倶楽部がとても似合う、そんな空気を纏った人たちだった。

こんな明るい雰囲気でライブして大丈夫かしら…?それが率直な感想だった。

 

司会による呼び込みのあと、いよいよネクロ魔がステージに登場。

 一曲目は代表曲ともいうべきITHAQUA、そして魅せる系のEND OF DAYSと続く。両側のモニターにはメンバーがアップで抜かれていてなんかドキドキした///

 

途中であたりを見回すと、ステージ前だけじゃなく2階や階段から覗き込むように見ている人が大量にいることに気づく。

声をあげたり踊ったりする人は少ないけれども、みんなステージを興味津々に見ているようだった。よかった、少なくともアウェーじゃなさそう!

 

MCを挟みキャッチーな雰囲気の曲たちへと続く。

アニソンテイストも十分なレトロシンセ曲Lament Configuration、明るいステージにばっちりはまっていて度肝を抜かれた。普段だと暗いステージにギラギラの照明で見ることが多いこの曲。こんな魅せ方もできるのかと新鮮だった。

ラストは定番曲のSKULLS IN THE STARSで終了。30分の中にネクロ魔の世界観をバランス良く取り入れたステージだった。

 

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ライブの後はミート&グリートコーナーで握手会。

ステージ終わったあとにアナウンスがあったようだけど、私たち日本人組はすっかり聞き逃して出遅れてしまった。ライブ中は目に見えてノリノリな感じでもなくクールに見ているようだったお客さんたちだったけれど、列につくと想像以上にたくさんの人が並んでいた。

 

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目の前に十四代目トイレの花子さんTシャツのオタクが並んでたので少しお話しつつ待つ。やっとブースが見える場所まで進むと、きっとこの日初めてライブを見たであろうお客さんたちがメンバーに熱心に感想を伝えている姿があった。メンバーも一人一人の言葉に耳を傾けている。そりゃ列進まないわな~とにやけてしまった。

 

ミート&グリートの後は2物販ブースへ移動してチェキ会。

そこでやっとメンバーとしっかり話せた。みんな案外緊張はしてなさそうだったけど、前日夜にフランスでライブをして朝からロンドンへ移動、そしていきなりの大舞台なわけで少し疲れも見えている。

それでも、日本での最後のライブのとき「次はHYPER JAPANで会おうな!キリッ」なんて言ってた私に「HYPER JAPANで会えたね!」ってすぐに声をかけてくれるメンバー。やさしい

ロンドンに来てからホステル生活や英語での部屋探しやらでとても気を張ってたから、ライブとチェキ会ですごく久しぶりに笑った。アイドルってやっぱりすごい。

 

 

 

2019.07.14 HYPER JAPAN Day3 @Olympia London 🇬🇧

HYPER JAPAN 最終日は、ツーショットチェキ会ステージミート&グリート囲みチェキ会というスケジュール。

(ツーショットはメンバー1人と、囲みはメンバー全員と一緒に撮るチェキのことです)

 

初日は2階の物販ブースでのチェキ会だったけど、この日はステージエリア後ろの一等地にブースが移動されていた。

ステージからそのままミート&グリート、チェキ会と参加できてわかりやすい。きっと出展料バカ高いんだろうけど、新規ファン獲得に向けての気合が伝わる。

 

ツーショットチェキ会では金曜日以上にネクロ魔や他のアイドルのTシャツを着た人多く集まっていた。SKULLS IN THE STARSのコールを紙に書いてきて練習しているヲタクを発見してテンションが上がる。今日はいいステージになりそう。

 

開演5分前ごろ、人も混んできたのでそろそろ私も前に行くか、と準備をしていると隣にいた青年に話しかけられる。「次は何のステージですか?」。

 

ヲタクは思う。

これは!布教しなければ、、、!!!

 

HYPER JAPANの冊子を見せながら、インディーズのアイドルで、メタルっぽい曲だけどアニソンっぽい雰囲気もあるよ、と拙い英語で説明する。伝わってるかわからなかったけど、会話を続けているうちにMC登場。イケメン青年もこのまま見てくれそうで安心。

 

ところがさすがHYPER JAPAN最終日。MCの声を聞くなり大勢の人が前方に移動してきた。やばい、前に行かなきゃ。。あ、でもせっかく話しかけてくれた青年を放ったらかしにするの???青年ここから動かなそうだしどうする私!!!???と考えてる間もなく前に人が詰まってしまい、移動失敗。

写真撮るにも微妙な距離。まぁいいや、ここからだって見えないことはない写真は他のオタクも撮ってるだろう。

 

この日は初日で度肝を抜かれたアニソン風楽曲Lament Configurationからスタート。掴みはばっちり。

そして2曲目。普段はラストにやることが多いSKULLS IN THE STARSのイントロが流れてきた。変則セトリにテンション上がる。

コールを練習していたオタクを思い出し、彼うまくコール発動できるといいな!よし、私もやっぞ!!

 

…と思ったところでハッと気づいた。

あれ私このイケメン青年の横でコール・振りコピとかするのか???アイドル文化に一切馴染みのない、今日が初見のイケメンの横で????

 

は???話してた隣の静かそうな女が突然タイガー!ファイヤー!とか叫び出すとか?えええ???普通に無理じゃね???

 

なんだか控え目に手を挙げて、振りコピかもわからない謎仕草を続けて乗り切る?も、その後もやたらノれる曲が続く。初日よりもお客さんも多く場もあったまっていて一層うずうずさせられる。

ううう私も「天罰!」ってやりたい…!!!(でもイケメンが、、、)

 

結局私のアイドルヲタクとしての自我は、乙女の恥じらいには勝てなかった。

アイドルヲタクとしてのあまりの意識の低さに吐き気がしそう。海外遠征するくらい好きですなんて言う資格もうないかもしれない。

 

もうこの際、この青年にネクロ魔を好きになってもらうことに徹しようと決め、ライブのあとすぐ感想を聞く。大興奮とはいかないけれど悪い反応じゃなさそう。よし。

「このあとミート&グリートあるんだけど、あなたもどうかしら?」と優しくて静かなファン()の振りをし続けながら聞いてみると、快くオッケー。よかった

 

そしてミート&グリートを終えるなり「チェキ会っていうメンバーと写真撮れるのもあるんだけど、どうかしら?有料だけど」と恐る恐る聞くとこれもオッケー。よかったーーー!!!

というわけでうっかり私に話しかけてしまった青年は、初めて接するアイドル文化をいきなりフルコース味わうことになったのだった。楽しんでいたかは正直最後までわかんなかったけど…まあいいや。。。(やけくそ)

 

そんなこんなで、ライブ参戦としてみると個人的には不完全燃焼だったけど、初日よりもたくさんの人がステージを見ていたし手拍子や振りコピをはじめる人も多くて、お客さんも楽しそうだった。

前方のヲタクたちが無事コール入れてるのも後ろから見えた。そして前日は皆無だったITHAQAのシンガロングも起きた。

ネクロ魔としてはばっちり手応えを感じたんじゃないかなと思える、HYPER JAPAN最終日でした。

 

 

 

2019.07.15 おまけ。〜ゴーストバスツアー〜

次のライブまで1日空いたので、ツアー成功祈願にオカルト活。

去年のヨーロッパツアーの時はロンドン塔、USツアーの時はイースタン州立刑務所へ行ったりした。

昼間に街で見かけたゴーストバスにときめいて当日予約して行ってみると、偶然にもバスの車体に「NECROBUS」って書いてあってテンション上がった。

次ロンドンでライブする時はここでネクロ魔のオフ会開催してほしいです、リッキーさん。

 

NECRONOMIDOL ヨーロッパツアー遠征記録 〜前書き〜

はじめに

この記事は、暗黒系アイドル「NECRONOMIDOL」の2019年ヨーロッパツアーへ遠征したヲタクが遠征中の記憶を振り返る記事です。
長いツアーだったので何記事かに分けて投稿します。

(日々の雑記的な用途でこのブログを開設したので遠征記録以降は普通の日記みたいなので埋まると思います。ライブレポとかアイドル話はたぶんあんまやらないです、ごめん。)

 

NECRONOMIDOLとは

NECRONOMIDOL(ネクロノマイドル)は東京を拠点に活動する暗黒系アイドルです。

通称は「ネクロ魔」で、メタルを中心とした楽曲に、ラブクラフト作品・クトゥルフ神話などをテーマにした歌詞やアートワークが多いのが特徴です。プロデューサーは間違いなく中二病。(いい意味)

NECRONOMIDOL - Wikipedia

 

“暗黒系アイドル”なんていうと一見ニッチな存在に思えますが、国内の活動のみならず海外展開にも力を入れており、国外にもたくさんのファンがいます。

メンバーのツイートへのリプライ、半分くらい海外ファンじゃないかな。

海外公演も毎年のように行っていて、2018年はヨーロッパ1回にアメリカ3回という高頻度。

 

そして2019年3月に発表されたのが、グループ結成以来最大規模のヨーロッパツアー、European Inquisitionでした。 

necronomidol.com

 

7/11〜7/28までのヨーロッパ全6ヶ国での公演と、スロバキアでの撮影を含めた1ヶ月に及ぶ海外遠征。イギリスでは日本文化の大展覧会 HYPER JAPANへのステージ出演も含みます。

 

どうやら日本のアイドル史の中でも、なかなか大規模のツアーなもよう。

 

発表された時、これは行かねば!という気持ちしかなく、私はすぐに遠征を決めたのでした。

 

遠征を即決した理由

色々とありますが

・2018年のヨーロッパとUSツアー1つに遠征し海外公演の楽しさを感じていた

・HYPER JAPANの大きい舞台でのパフォーマンスが見たい、史上最大規模と銘打たれて見逃すわけには行かない

という海外ツアーに対するそもそもの参戦意欲に加えて、

 

・イギリスに長期滞在する予定がもともとあった

という点が大きいです。

 

これについては超個人的な話になってネクロ魔全然関係ないのですが、話したくてたまらないので書きます。

 

イギリス好きでずっとイギリスに住んでみたいと思っていた私は、ラッキーなことに2019年のイギリスYMSビザ (ユース向け短期就労ビザ) の抽選に当選しており、最長2年イギリスに滞在できる権利を得ていました。

もともと9月末の渡航を予定していた私。ツアーが発表された3月はちょうど渡航半年前にあたり、今日明日にでも手続きをやるというタイミングでした。 

 

ただし一度手続きをしてしまった場合、指定した入国日より前にイギリスに行ってしまうと2年のビザがまるまる無効になってしまうのです。

ツアーは7月なので、当初の予定していた9月入国だと少なくともイギリスでの公演には参加できません。HYPER JAPANも行けない。 

しかし、、、

私はまだビザの手続きをしていなかった…!!!!!

 

期限まだだし明日でいいか…と何日も手続きを先延ばしにした結果、タッチの差でまだ何も予定を確定させていないのでした。なんたる偶然・・・(ズボラ)

 

YMSを7月入国にすればイギリスの公演も全部行ける。

ていうかYMSの渡航費用で行くから飛行機代実質無料じゃん…!

 

オカルト脳なので、これは「行け」という天からのお告げとしか思えません。

 もう頭の中には「7月入国に変更してツアーも回る」という選択肢しかありませんでした。

 

というわけで遠征即決。

前書きが長くなりましたが、日本のアイドル史上最大規模の海外ツアーの記録、少しお付き合いくださいませ。

 

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